車の運転と会社経営

昨日、家族でドライブに出かけました。
ドライバーの私以外(妻、息子、娘)は目的地に着くまでスヤスヤと眠っており、
暇だから会社のことを考えていたら、車の運転というのは経営と同じだなと感じました。
経営者はドライバーです。
右にハンドルを切るか、左にハンドルを切るか。
いち早く目的地に着くには、色々な方法がある。
猛スピードで行けば早く着く可能性はあるが、
スピード違反で警察につかまったり(行政指導が入ったり)、
事故を起こしてしまい(顧客とのトラブルや製品開発に失敗)、
結局、目的地に着けない(倒産)、あるいは随分と時間がかかってしまうこともある。
かといって、事故を恐れてゆっくり走っていると、周りの車(競合他社)にどんどん追い越され、
目的地に着いた時は日が暮れているということになりかねない(時代遅れのビジネス展開)。
渋滞(業界不況、競争激化)に巻き込まれそうになったら、いち早くそれを察知し別ルートを探す。
渋滞に巻き込まれる前に気付くことが重要。
巻き込まれてからでは時すでに遅し。
最短ルートを探すために地図(経営管理システム)を見る。
その時、紙の地図を使うのか、最新のカーナビを使うのかで、やはり精度が変わってくる。
しかし、最新のカーナビを買うお金がなかったりする。
車の車種(人・物・金などの経営資源)にも影響される。
最新の車種であれば燃費や走行安定性など性能が高い。
しかし費用も高い。
ガソリン(資金量)をいっぱい入れることができる車種であれば、
途中でガソリンスタンドに寄らずに目的地につくことができる。
同乗している人(会社の仲間)がいれば、あれやこれやと相談しながら最適なルートを選択することもできる。
そして何より目的地に行くまでが楽しい。
しかし、同乗者が寝ていたら(本気で仕事をしていなかったら)一人と変わらない。
今どこを走っているか、景色がどう変わっているか、
車の状態は良いか、ガソリンはあとどのくらい持つか、
常に、周りと自分の状態をチェックして意思決定していかなければならない。
私の会社に当てはめると、
運転開始1年目は、
中古の軽自動車に、ドライバーの私一人で、
ガソリンも途中までしか入れずに目的地を目指してきました。
意識してスピードを抑制してきたため事故は起こさず、着々と目的地には向かっている。
しかし、ペースは遅い。
そして2年目からは助手席に仲間が座り、手助けをしてくれています。
しかし、相変わらず乗っているのは買った当初と同じ軽自動車のまま。
そろそろ、タイヤ交換などの部分的な改良や必要に応じてガソリンの補給を行い、
カーナビはまだ買えないから紙の地図を見て、再度進むべき道をチェックすべき時期。
そんな状況であろう。
考えてみると、なかなか楽しいですね。