10年前の就職活動

最近、求人サイト『フクベンナビ』のことばかり考えているため、
どうしても就職活動のことが気になります。
本年度の就職活動はピークを越えたようですが、
町を歩いていると、今でもリクルートスーツに身を包んだ学生を見かけます。
私はちょうど10年前、就職活動をしました。
営業職に就きたいと考え、損保、生保、商社、旅行会社などを受けていた記憶があります。
今の学生からすれば遅いのかもしれませんが、
私は大学4年生になる直前の3月下旬から就職活動を開始しました。
当時、体育会系の競技スキー部で主将をしていたため、
3月中旬までは大会や合宿があり、就職活動はほとんど何も手をつけていなかったのですが、
リクルートスーツぐらいは用意しておく必要があると思い、母親に準備しておいてもらいました。
母が用意してくれたのは、ブルーのYシャツ茶色の靴
今もそうだと思いますが、就職活動では白のYシャツを着て、黒の靴を履くのが普通です。
ただ、私も就職活動の常識など知らなかったため、ブルーのYシャツと茶色の靴で面接に行きました。
大手生命保険会社の面接官から
「おっ、初の色シャツ!」と言われ、最初は何を言っているのかさっぱり分からなかったが、
他の人はみんな白シャツを着ていることに後で気付いた。
すぐに白シャツを調達し、その後、就職活動でブルーのシャツを着ることはなかったが、
この大手生命保険会社には、内定をもらった。
ということは、シャツの色は関係ないということですね。
靴については指摘してくれる人がずっといなかったが、
入社することになった三和銀行(現 三菱東京UFJ銀行)の役員面接に行く直前に、
現場の社員から、
「黒い靴は持っていないのか?持っていないなら貸してやろうか?」と言われ、
「靴は黒なんだ」と、最後の最後で気付いた。
しかし、なんで人の靴なんて履かないといけないんだよと思い、丁重にお断りし、
役員面接は茶色の靴で臨んだ。
結果としては、三和銀行から内定をもらい入社することになったのだから、
やはり靴の色も関係なかったようだ。
今振り返ると、なかなか面白い学生に見えたのかもしれない。
私は今、採用する立場にいるので、このことを考えると、
例えばこの時期の面接に、半袖シャツ(上着なし)とノーネクタイで来て、
「暑いから、涼しい服装で来ました。地球温暖化のことを考えてます。」などと
自信満々で言う学生がいれば、即採用ですね。
このぐらいの感覚の、尖った人がベンチャーにはいい。
それにしても私は、大学に入るまで敬語を一切使ってなかったし、
就職活動の身なりも普通ではないし、ほんと常識がなかったと感じます。
今も常識外れなのだろうか?
時々、自分のことが心配になります。